Yahoo JapanがGoogleエンジン採用を年内にも実施することを表明し、業界はすっかりGoogle対策一辺倒の中、60日のスパンを経て、YST Index Updateが実施された。8月31日と9月1日に、アップデート前特有の挙動である「静寂」が発生し、9月2日の昼頃から、変動が開始。そして、9月3日に公式アナウンスが出る。(※ちなみに、日本独自アルゴリズム刷新前には、「静寂」は起こらない。 )今回も、事前の挙動から、YST Index Updateだと予測できたわけだが、そもそも、YSTの保守・運用は続くわけで、インデックスを更新しようと思えば、今後も可能なのだと再認識した。そこで、本エントリーでは、現況から伺える特徴をレポートしてみたい。下図は2009年からの更新履歴である。
現在、入れ替え合戦の真っ最中であり、数日中に、傾向が変わる可能性も十分あるのだが、当然、このまま行くサイトもあるわけで、ここでは、今までのアップデート直後の特徴と比較しながら、今回の更新内容について弊社独自の見解をレポートしてみたい。
もう説明するまでもないのだが、ヤフーのペナルティは、アップデート直前に活発化する傾向があり、この観点から見ると、弊社調査対象サイト内においては、直前に、「リカバリ」されたサイトが特に目立った印象を受ける。一方、ペナルティを受けたサイトは通例よりも若干少ない印象を受ける。また、アップデート直前及びアップデート中にペナルティ(一時的な不全)を受けたサイトは、その後、健全な状態に回復しているサイトも少なくないようだ。但し、注意しておきたいことは、それでも依然、いわれの無い罪をきせられたままのサイトは存在する。また、アップデートから数日後に「ペナルティ」または「リカバリ」となるサイトも少なからずあるため、安定期を迎えるまでは、判断しがたい事は言うまでもないだろうが、全体的に全盛期よりは遥かに緩和されている。
Yahoo特有のバランスやパワーのあるサイトからのリンク等、従来、高い評価を獲得していたリンクは依然として、効果があるようだが、今回、非常に厄介なのが、今まで、評価を獲得できなかった低品質と思しきバックリンクが効いてしまっている様子。詳細な解説は避けざるを得ないが、関連性のないサイトからのアンカーテキストマッチや、単なるワードを羅列したリンクブロックからの無意味なリンク等が復権しているのが目立つ。言葉は悪いが、現況を題するなら、「く●リンクの復権」といったところ。いよいよYSTが壊れたかと思わせるような事例を多く確認している。参考までに、下図で一例を挙げてみる。
上図は、6月23日のYST Index Update及び7月5日の日本独自アルゴリズム刷新時に、今まで誤魔化せてたリンクが、いよいよ淘汰されはじめた様子がわかる。しかしながら、今回9月3日のYST Index Updateでは、まさかの復権。このような事例が、現況では非常に多く目立つ。極論を言うと、ビッグワードにおいて今まで100位圏内に存在しなかったサイトが、この「く●リンク」で比較的上位に顔を出してしまっているものもあるほど。
こちらは、ヤフーの両アップデートで恒例の症状ともなっているのだが、弊社調査対象サイトにおいては、殆ど起こっていない。もっと言うと、アップデートの度に正規化崩れを起こす常連サイトが、今回は被害を受けていない。この辺りも、通常のアップデートとは性質を異にする兆候の1つといえるのではないだろうか。
前回のアップデートで、SERPsのタイトルがURLや、トップページへのアンカーテキストが表示されてしまっているサイトは、依然、タイトルバグを起こしたままのサイトが多い様子。1つの事例として以下の図を参考にしてみて欲しい。もちろん、このサイトのタイトルはきちんと記述されているのだが、依然、URLのままなのだ。
昨今のヤフーアップデートの特徴として、YST Index Updateでは小中規模の変動となり、「このまま落ち着いたら洒落にならない」「きっと第2Rがあるだろう」という内容でありながら、結局、そのまま安定してしまう傾向があったと認識している。また、直後に日本独自アルゴリズム刷新が控えているときは、あたかも第2Rが日独として実施されるかのように、大きな変動が再始動していた。しかしながら、今回は、直後に日独が実施されるとは考えにくく、いつものように、このまま安定した場合、多くの喜ばしくない残骸が残るのではと懸念している。それほどまでに、今回のアップデートは、異質で、「何故、今更このような評価基準にしたのか?」と思わせるほど不可解な内容が多い印象を受ける。
もちろん、これから再変動する可能性も十分あり、更に、グーグルエンジン搭載前に日独が実施される可能性すらあるわけで、数日は、詳細なウォッチが必要だろう。弊社公式Twitterを含め、今回の異質なアップデート内容に関して、可能な限りレポートしていく所存である。
サクラサク株式会社 CTO 林